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PIC Network Interface Card kit PICNIC(ピクニック)

Tristate製のPICNICが秋月電子通商から発売になった。ネットワークに直接接続出来る10BASE-Tインタフェースを備え、 LAN経由でアナログ/デジタルの入出力ポートを直接コントロール出来る画期的な商品。 同様のカードを製造している競合他社の論評を見ると、エラーリカバリーの無い玩具と酷評されているが、エラーリカバリー こそ、ソフトウェア側で幾らでも出来るし、ボードに任せる必要が有るほどシビアな使い方は想定していないだろう。 むしろ、安価にネットワーク経由のI/Oとして利用出来るコストメリットを評価したい。 従来、この種の製品は10万円近くしてたように思う。ただし、今回の製品は基板キットという形態でネットワークコントロール用 のワンチップフラットパッケージのLSIは基板に実装済みだが、他のPICやEEPROM、RS232CコントローラやR/Cは自分で基板に実装 しなければならない。初心者には少し敷居が高いかもしれないが、性能の高いハンダと丁寧さがあれば、なんとか完成させることが 出来ると思う。私はレポート記事用の撮影と要点チェックをしながら製作したが、1時間半で基板を完成させステータスをブラウザに 表示させることが出来きた。
部品は背の低い抵抗から取りつける。抵抗値ごとに半田付けしてゆけばミスも少ない。抵抗の次は小さなコンデンサを 付けてゆく。コンデンサによっては、リードを整形しなければ穴に入らない物もあるので注意。また、RJ45コネクタは左右の固定タブ が穴の位置から若干ズレているので、あらかじめラジオペンチで穴の位置に合わせてタブを曲げておくのが良いだろう。ピンヘッダは ナイフで所定の長さに切り離すが、切れた瞬間に飛んで行ってしまう事があるので、タオルなどを掛けた中で切るのが良い。
キットの袋の中身。サンプルソフトの入ったフロッピーティスク、フラットパッケージLSIの実装された両面基板、鉛無しハンダなどが 入っている。金メッキのピンターミナルは長めに入っているので必要なだけ切り離して使う。鉛無しハンダは環境と利用者の健康への 配慮らしい。私は既に同様のハンダをリール巻きで持っていたので使い慣れた太さの方を使った。基板の仕上がり品質は非常に奇麗だ。
基板の完成写真。これは230万画素のデジカメで撮影した物。下の写真は27万画素のCCDビデオカメラからキャプチャしている。 やはり、230万画素のデジカメ画像は同じピクセルサイズに縮小してもピントの芯がはっきりしている。定点観測画像システムでも NTTドコモとオリンパスの共同開発の物は135万画素のデジカメを使っている。ListCam v2.00はTWAINインタフェースサポートを削除 してしまったが、性能が良く使い勝手の良いドライバーが見つかれば、復活させようと思っている。基板の製作はハンダ付けさえOK なら無調整で完成する。スルーホールに染み込ませるタイミングでリズミカルにハンダ付けするのがコツだと思う。

PIC Network Interface Card kit
左の写真は完成した基板。オプション(¥1,200)のバックライト付き液晶表示器を装着している。液晶はバックライト無しでも十分に コントラストが高いので、電池駆動の場合はそのまま反射形で使っても良いだろう。製作の際には部品の方向や値の間違いが無いように 注意したい。ちなみにLEDは極性が逆の物が入ってる場合があるようだ。アノード方向に要注意。

ワンチップネットワークコントローラーで超小型化可能になった。PICを使ってネットワークLAN経由で汎用入出力を行うというアイデア は素晴らしい。特にインターネットなどを前提とした仕様には将来性が有る。出来る事なら完成品とVBなど初心者むけの サンプルプログラムソースを添付したなら、初心者や教育関係者も巻き込んで、さらに市場を席巻できたのではないかと若干惜しまれる。 それでも、¥7,300円は安いだろう。基本セットだけで、LM35DZが添付されているので、遠隔温度計となる。 A/Dコンバータは10bit、0〜5Vまでの電圧で分解能は1/1024となる。
完成後、10BASE-Tケーブルを差し込み電源を入れる。緑のリンクランプが一瞬点滅したあとに点灯し続ける。同じゾーンにあるPCの IPアドレスを合わせて PING を打つとエコーが返ってくる。この状態でインターネットブラウザでアドレスを直接打ち込むと、PICNICの CGIがステータス設定画面を送り出してくる。もちろん、PICNICに直接アクセスする為の OCX や DLL も Tristate のサイトで掲載されて いるので、それを利用してオリジナルアプリケーションから制御する事も出来るだろう。
PICNIC ver2.0の基板。ver1.0よりも小型になっている。仕様はver1.0とほぼ同じだ。チップ部品が予め実装されているので、 ver1.0よりも格段に作りやすい。半田ごての余熱も含めて20分もあれば完成する。どうせならLEDもチップ部品で実装してくれれば 良いと思った。組込み用途では箸に短し襷に長しという感じだ。

各アドレス設定に注意が必要だ。gatewayなども正しく設定しよう。そうしなければ、PCのブラウザ からアクセス出来ない場合もある。
無線LANのアクセスポイントをステーションモードに設定すると、PICNICを完全な無線のリモート端末に出来る。 上の写真はプラネックスのGW−110APを使い、直接PICNICと接続する事で、有線LANから切り離された独立端末基盤として 動作させている。左の写真はコレガのAP-11miniだ。写真ではACアダプタを接続しているが、電源さえ確保すれば、どこにでも設置可能だ。この状態で、 無線LANのアクセスポイントから200m以上離れてアクセス出来る。 2.4G帯域の12db程度(10エレメント位)の小型八木アンテナを接続すれば4〜5kmは届くらしい。 一昨年辺りから、無線LANは流行ってきたが、このような機材を無線ネットワークで有線から離すと、色々な使い方が見えて来る。 セキュリティは無線LANのAP側で行う事で、無用な負荷をPICNICに与えずに済む。とりあえず、ラジコン戦車程度の玩具は 簡単に作れるだろう。AP自体も筺体から抜き出せば基盤は意外と小型だ。このタイプでも11x15センチ程度だった。

今後の製作予定
・ネットワークを使ったNゲージ(鉄道模型)コントロール
・モバイル気象台
・GPS自律制御プローブ
・エイリアン防衛バッチシステム(凶悪!自律電動エアガン)
・タミヤ90式ラジコン戦車戦闘指揮システム

動体検知、画像認識とネットワーク、I/O制御を統合的に利用した大人のシステム玩具。私の五感の延長がリアルな仮想世界でバトルを 繰り広げる。まるでデジモンワールドだ(笑)

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