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| 移動ライブカメラ用GPSレシーバーの製作 |
2000年にGPS衛星の意図的誤差(SA)が解除になり、高い測地精度が得られるようになった。デジタルカメラなどに用いられるExif jpegはListCamでも採用しているが、その内部にはGPS測地データを撮影データとして織り込む領域が有る。この規格はFUJIFILMなどが、当時の地図メーカーや電力会社などとともに設定し、日本で生まれた規格が国際規格になった物だ。ところが、SAによる誤差の大きさと、デジタルカメラの高価格など、色々な原因が有り、当事者であるFUJIFILMのGPS対応デジタルカメラも既に生産を終了している。現在、供給されているのは、日本製ではなくKodak社のカメラDC290だけになってしまった。ところがGPS対応デジタルカメラが終息するのと時を同じくして、デジタルカメラの高解像度化、低価格化が始まり、そして突然のSA解除という状況になったことは、皮肉としか言いようがないだろう。実際に、各種観測現場では、GISが盛んに提唱され、地図情報と画像情報をリンクする試みは日々拡大している。また、国土地理院の地図データも今年から事実上の国際測地系であるWGS84に移行する事が決まっており、また、地図データそのものも、従来のラスターデータから、よりGISに利用しやすいベクターデータへの移行が開始されている。
さて、ListCamでも、そのような状況を鑑み、以前から通常のJpegからExifJpegへの移行を行って来た。デフォルトで提供されているファイルフォーマットはExifJpegである。Exifビュアーなどのツールを用いると、データ領域に書込まれた各種ステータスを読み出す事が出来るはずだ。ちなみに、巷のライブカメラサイトの画像がListCamのものかどうかも、このExifJpegの生成ソフトウェアステータスを読み出す事で確認する事が可能になっている。 |
右はExifViewで見たListCamの画像データだ。ソフトウェア名の「GeoLive」はGPS対応ListCamの新シリーズ名となる。
GPS情報を見ると位置情報が書込まれている事が判るだろう。GeoLiveとGPSドライブソフトウェアはWindowsのDDE通信で接続され、 別々のアプリケーションながらデータを共有する事が出来る。これは、今後のGISおける展開を考慮したシステム仕様だ。 本来であれば、方位データも書込む事が可能だが、地磁気センサーなどを製作する必要が有る為、今回はデータ書込みは省略して項目だけブランクで書込んで有る。 このソフトは、とあるゼネコンから環境調査などの目的で発注された映像観測システムの中核を成している。 ベースとなったソフトはListCamではなく、LcLightだ。これは映像処理に多機能さを要求されず、クローズドな環境で使用されるために、 多くの機能よりもメモリー消費の少ない物を選択したためだ。 |
左の画像は、連動中の「GeoLive」と「GeoWing」。
単体で起動する場合には単体の仕様で、シェルとして呼び出された場合には親にコントロールされる子プロセスとして振る舞う。
GeoWingはSPA製のGEMINIサンプルソフトを参考にさせて頂いた。一般的なCOMポート通信ソフトを真似て、簡単に作る事が出来るだろう。
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制作中、仮接続試験をしているGEMINI GPSユニット。GEMINI GPSユニット自体は非常に新しい製品だ。16個の測地衛星を捉え非常に高感度に測地情報を得る事が出来る。アンテナは5V系のため、本体の3Vと2種類の電源を用意する必要が有る。今回は、MAX3232によるRS232Cとの接続も必要なため、簡単な電源レギュレータとインタフェースを同梱した小型GPSユニットを製作することにした。ケースはタカチのABS樹脂ケースを利用した。大きさは90x25x50だ。電源は5Vを供給し、内部で3Vを作っている。
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高密度に製作したインタフェース基板。プリント基板はフリーホール基板を使って表面実装している。これにより薄さを確保した。さらに小さなケースの場合はフラットパッケージのMAX3232を利用すると良いだろう。部品は札幌市内の梅澤無線電機で調達した。GEMINIについては
SPAから購入している。価格は同程度の完成品GPSの半分以下になる。
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完成した小型GPSユニット。電源は5Vで9pin D-SUB コネクタ経由でパソコンやロガーに接続する。写真ではRS232C/USB変換コードを利用してUSB接続で使用している。市街地のマンション窓際のブラインドにアンテナをぶら下げて、常時9個程度の衛星を捕捉し3〜4個を使って測地する事が可能だ。これは非常に高い感度と言えるだろう。
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使った部品 |
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